ARC_01: GENESIS
CHAPTER_04

バミューダトライアングル

Bermuda Triangle - Where Minds Collide
[VISUAL_DATA: Rooftop sanctuary / Mental overload warning / Two minds synchronizing]
◆ ARTHUR_POV ◆

脱出計画

アーサーは勢いよく立ち上がると、出口へ鋭い視線を向けた。

ARTHUR
ついて来い。奴らに見つかる前に三十分しかない。
TIMER: 30:00
COUNTDOWN: ACTIVE

腕時計のボタンを正確に押し、タイマーを作動させる。小さなクリック音がカウントダウンの開始を告げた。

ARTHUR
転ばぬ先の杖だ。

食堂から出て、士官たちの間を縫うように進む。

みんな他を見ている。交代の時間か。
死角は知り尽くしている。

屋上への道

ダクトの中へ潜り込む。空気が重くなり、べっとりとした湿気が漂っていた。アーサーは錆びついた格子を無理やり開けた。

屋上レベル。俺の聖域だ。

狭いスペースのせいで、二人の体が触れ合う。息が混じり合った。眼下には巨大な培養槽が緑の卵のように霧の中で光っていた。混合体が浮遊し、機械が蒸気を吐き出している。

OSCAR
どこに連れて行くつもりだ?

オスカーの声が震えていた。

怖がっている。いや、高所のせいかもしれない。

アーサーは微笑を浮かべた。

ARTHUR
AVAベースが盲目になり、聾になる場所だ。俺専用のバミューダトライアングル。明日のことを話さなければならない。潜水試験のことを。水中で五分間。耐えられるか?
IMPLANT_STATUS: TRANSPARENT
SIGNAL: NULL

手首を見る。カプセルが透明になっている。

オスカーは眉をひそめた。

OSCAR
五分間…わからない。
ARTHUR
もう震えているじゃないか。
こいつには無理だ。
なぜキャサリンは俺とペアにしたんだ?

真実の啓示

ARTHUR
俺のインプラントについて、彼女から説明を受けたか?
OSCAR
感情のモグラってやつか?

オスカーが片側の口角を上げて言った。

アーサーは心の底から笑い出した。澄んだ笑い声がオスカーを驚かせた。まるでこの滑らかすぎる空気に響く珍しいエコーのようだった。

ARTHUR
モグラ!いいな、その表現。この装置は俺を追跡する——従順なら緑、パニックならオレンジ、終了なら赤。でも今は…何もない。ただの空虚だ。

アーサーの声が振動し、荒々しいエネルギーで満たされていた。ほとんど野生的だった。オスカーは一瞬視線を逸らした。

二人の少年は並んで立ち、遠くを見つめていた。眼下の複合施設から発せられる緑と青の光が顔に踊り、興奮で緊張したオスカーの肌と、慣れ親しんだ動じないアーサーの肌に冷たい光が跳ね返っていた。一瞬、二人の顔立ちが同じ光の脈動に溶け込んでいるように見えた。影と反射が混じり合って。

都市複合体が足下に広がり、霧を貫く緑の光の星座を形成していた。機械の鳥が遠くを滑空し、束の間のシルエットを描いた——監視か自由か、判断不可能だった。人工の風が金属とオゾンの匂いを運んでいた。

ARTHUR
君はどこから来たんだ?何か隠している。試験に対する計画があるはずだ。

オスカーは躊躇った。

OSCAR
レベル20から。俺はメンタリストだ。
メンタリスト検出!
メンタリストだと!

アーサーは固まった。言葉が二人の間に宙吊りになり、霧よりも重かった。

精神の衝突

ARTHUR
レベル20?あそこの奴が見つめただけでエージェントを出血させたって聞いたぞ!本当か?試験に役立つのか?

興奮が溢れ出した。思考が滝のように流れる——

オスカーの顔が青ざめた。わずかに白目を剥いた。

どうしたんだ?
ARTHUR
オスカー?

少年がよろめいた。アーサーは瞳孔が拡大し、呼吸が速くなるのを見た。

BEEP! 30:00 ELAPSED
クソ。

オスカーが倒れた。アーサーは手を伸ばし、間一髪で受け止めた。

軽い。軽すぎる。
ARTHUR
俺が壊したのか?俺の思考が…聞こえるのか?

返事はない。アーサーは彼を持ち上げ、その軽さに驚いた。

鳥を運んでいるみたいだ。

医務室への帰還

ダクトを逆戻りし、オスカーを胸に抱えた。

LOCATION: MEDICAL_BAY
PATIENT: OSCAR_UNCONSCIOUS

廊下。医務室。アーサーはオスカーをベッドに横たえた。

キャサリンが現れた。素早く効率的に。無言で点滴を設置したが、アーサーは彼女の手がわずかに震えているのを見た。

心配している。彼のことを気にかけている。
なぜだ?

キャサリンがついに視線を合わせた。その目に非難はなかった。ただ奇妙な輝き。希望?

KATHERINE
大丈夫よ。彼の脳はフィルタリングを学習しているの。次回はもっと楽になるわ。
次回?

アーサーは意識を失ったオスカーを見つめた。

君は本当は何者だ?
キャサリンは俺たち二人に何を期待している?

医務室の静寂の中で、一つの考えが浮かんだ。

秘密の避難所で、二つの心が衝突する時、
最も強力な力は脆弱性そのものかもしれない。

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