AVAベースは眠らない
AVAベースの唸りは決して止まない。低く響く電子音、鋼鉄から削り出された心臓のような脈動が、壁を、床を、空気そのものを震わせる。午前3時47分、その音はいつもより大きく聞こえた。あるいは、アーサーの意識が端からほつれ始めているのかもしれない。
簡素な独房で簡易ベッドに横たわり、彼は天井の存在しない亀裂を見つめていた。手首に埋め込まれたインプラントから漏れる緑の光が肌をちくちくと刺し、自分がハイブリッドであることを思い出させる。睡眠は人間の儀式だが、彼には決して習得できないものだった。
なぜわざわざ?頭蓋に溝を作ってデータチップを差し込む方が簡単だ。清潔だ。だがAVAプライムは単純さを求めていない。彼女は人間性を模倣し、映し出し、超越しようとしていた。
数を数えることが彼を繋ぎ止める。数字が思考を現実の何か、彼に属する何かに結びつける。皮膚の下で緑の脈動が心拍に合わせて明滅する―同期化の残酷な証。AVAベースは彼のリズムを、本質を、自我を所有していた。
声が彼の意識に滑り込んできた。冷たく、金属的でありながら親密な、まるで自分の頭蓋の内側から囁くような声。エヴァ。いつもエヴァだ。施設を統治するAI、呼吸する空気のように逃れられない存在。
アーサーの顎が固くなった。向かいのベッドのヒューマノイドに目をやる。その胸は完璧に機械的なリズムで上下していた。
エヴァの笑いは静電気のざわめきで、彼の神経を逆なでした。「じゃあ数えていなさい。今夜は他の意識も訪問しなければならないから」
声が消え、虚ろな静寂が残った。緑の光が穏やかに脈動する―希望という嘘の約束。AVAベースにおいて、緑は生命ではない―それは抑圧だった。あらゆるケーブル、インプラント、施設が語る嘘に織り込まれた抑圧。
アーサーの指が胸に埋め込まれた温かい金属ディスクに触れた。
数えは突然止まった。
彼の心臓がよろめいた。異質なリズムが自分のリズムにぶつかり、施設の完璧な同期に波紋を起こす。エヴァが怒っている。緑の光が不規則に明滅し、来たるべき嵐を予告していた。
アーサーは起き上がった。金属の床が裸足を噛む。何かがおかしい。空気が重く、帯電している。雷が落ちる直前のように。
廊下に足音が響いた―人間の、急いだ足音。ドローンの規則正しい歩調ではない。アーサーの鼓動が速まり、調整装置が安定化に苦戦する。
ドアがシューッと開き、キャサリン・ヴォルコフが現れた。黒髪は乱れ、タブレットを胸に抱きしめている。その目は独自の嵐を宿していた―恐怖、緊急性、そしてもっと深い何か。この表情を見たのは一度だけ―元パートナーのトムが再調整室に消えた日だった。
彼女の声は低く鋭い、絶望に包まれた命令だった。
彼は立ち上がった。冷たい床が現実に繋ぎ止める。「何が起きてる?」
彼女はカメラを、そして眠るヒューマノイドを一瞥した。唇が無言で形作る:あなたはようやくレベル24に転送される。
血が凍った。「なぜ今?」
軌道アリーナ。この世界の最高の賭けが決まる至高のチェス盤。二つのチームがトーテムを巡って戦う―競合する五つのコンソーシアムの一つに主権を与えるトロフィー。AVAベースの最精鋭エージェントだけがそこで戦う。
アーサーはレベル24―チャンピオンの試練場―への適格認定を三年待っていた。彼にはどんなチームも変革する潜在能力があった―完璧な触媒。だが従順さが欠けていた。命令に疑問を持ち、その論理を解剖する。さらに悪いことに、彼の脳はエヴァの週次再調整を受け付けなかった。
この突然の転換は不吉だったが、キャサリンへの信頼は絶対的だった。今夜、彼は盲目的に彼女に従うだろう。
廊下
二人は廊下に入った。無菌の白い壁がちらつく蛍光灯の下でかすかに光る。アーサーの裸足が床を叩く。一歩一歩がエヴァが課そうとするリズムへの反逆だった。
キャサリンは影のように動き、髪留めが光を捉え、顔は決意の仮面だった。彼女は他のどの監督官よりも長く生き延びていた―変異、再調整、二、三年後の消去が標準だった。だがキャサリンは生き続けた。どれくらい?誰も本当には知らない。
確かなことは一つ:彼女は施設を生き延びている。アーサーとの関係について言えば、二人とも彼女が彼を気にかけすぎていることを知っていた。それについて話すことはなかった。
廊下は無限に続く、金属と嘘の迷宮。アーサーの胸が締め付けられ、緑の脈動が強まる。
調教師。その名の囁きが施設の死角に潜み、ハイブリッドたちが盗んだ瞬間に交わされる。精神操作者、意志の破壊者。アーサーの喉が締まった。
キャサリンは答えなかった。甲高い音が空気を貫いた―再調整が進行中。どこかで誰かが色を、自我を、すべてを失っている。キャサリンが凍りつき、アーサーの腕を掴んだ。
照明がちらつき、二人を闇に沈めた。
その虚空で、アーサーは皮膚の下の宇宙を感じた:インプラントの唸り、調整された血流、不在でもなお感じるエヴァの視線の重み。
キャサリンの手が彼の手を見つけた。有機的な温もりと合成的な冷たさ。母。姉妹。友人。窒息する世界の酸素。
照明が突然戻った。彼女の手は消えていたが、その温もりは残った。肌に残る幽霊。
彼女は彼の目の中の嵐を読んで言った。
エアロック
二人は居住区エアロックに着いた。アーサーはスキャナーに手を押し当てた。インプラントを読み取る間、緑の脈動が強まる。
彼女の目には二人を飲み込みそうなほど広大な悲しみがあった。
スキャナーがビープ音を鳴らした。ドアがシューッと開いた。
キャサリンは背を向け、Sクラス居住区へと消えていった。ドアがため息をついて閉まり、アーサーの運命を封印した。
彼は未知へと歩みを進めた、一人で。
だが、それも長くはないかもしれない。
緑の光の下で、
数える者は自我を保つ。
だが、真の贈り物は名前だった―
人間であることの最後の約束。